アジアのヘッジファンドの特徴とおすすめランキング

資産形成

2018-12-12

米中の貿易摩擦の高まりは経済成長を押し下げるリスクと見られ、世界各国の経済成長予測は相次いで下方修正されています。

そうした状況でも、アジアは堅調な成長を続けています。

中国経済減速の兆しが見え始めている中、特に堅調なのはインドやベトナムなどの新興国です。

世界経済を牽引しているのはアジアだという専門家もいます。今後しばらく、アジアは投資先の市場として魅力的な存在であり続けることでしょう。

 

ヘッジファンドの投資対象としてもアジアは有力な市場ですが、他の地域のヘッジファンドとは異なる特徴があるようです。

どのような特徴があるのでしょうか。この記事では、アジアのヘッジファンドをランキングにまとめました。

アジアに投資する際は参考にしてみてください。

1、欧米よりも小規模だが高パフォーマンスも狙えるアジア市場

 

アジアのヘッジファンドの最大の特徴は、欧米のヘッジファンドと比べると全体的に市場が小さいことです。

まだまだ国として法整備が十分である国は少なく、非効率に見える国、外資規制の厳しい国もあります。

反面、市場が小さいということは今後良いパフォーマンスが生まれやすい環境であるとも言えます。

まだまだ参入しているファンドも相対的に少ないことから、競争も少ないのです。

肌感覚として、すでに成熟している市場より発展途上にある市場の方が成長の度合いは大きいということは理解できるのではないでしょうか。

 

アジアのヘッジファンドの特徴を一言で表すと、ハイリスク・ハイリターンです。

高い収益を得る可能性は高い一方で、発展途上にある市場ならではのリスクの高さがあります。

アジアは市場が小さいため小規模なファンドに投資することになりますが、それは必然的に高度なデューデリジェンスのスキルと経験が必要であることも意味します。

 

それゆえ、数え切れないほどのヘッジファンドが生まれては消えていっているのも事実です。

アジア経済では香港がハブの役割を果たしています。シンガポールではなく香港なのは、地理的な理由が大きいでしょう。

香港は台湾まで1時間、北京、シンガポール、東京まで3~5時間という立地に恵まれているからです。

経済は減速しているとはいえ、世界経済の中で中国はいまだに存在感を示しています。

運用拠点としては上海も台頭しているものの、中国への資本は香港を経由しているのが現状です。

アジアへの投資を考える上で、香港はおさえておくべき都市でしょう。

2、2017年に好成績だったヘッジファンドはアジア勢が優勢

 

米ブルームバーグが発表した世界の地域ごとのヘッジファンドランキングによると、2017年に好成績を収めたのはアジア、ヨーロッパ、アメリカという結果となりました。

3地域でもっともよい運用成績を出したのは、アジアのソリトゥード・キャピタル・マスターです。

前年の2016年の運用成績が不調であったことも影響して大きな伸びが目立ちました。
ヨーロッパで最もよい成績だったのは、ブレークレストです。

同ファンドはイギリスに本拠地を置くヘッジファンドで、2017年の運用成績は54.0%となっています。

前年は50.0%であることから、2年連続で高パフォーマンスを実現していることが分かります。そのほかのヘッジファンドの運用成績は30%台となりました。

 

アメリカのヘッジファンドの首位は、キーポイント・リアル・エステートです。

キーポイント・リアル・エステートは2017年度はもう1つ好成績のファンドを記録しており、3位にも同ヘッジファンドのファンドがランクインしています。

アメリカ経済の好調を受けて、不動産で高い伸びを達成しました。

ヨーロッパもアメリカも好成績を出しているファンドはあるものの、全体的に見るとアジアのファンドの成績の良さが際立つ結果となりました。

3、日本と世界のヘッジファンドをランキング

 

ここでは日本のヘッジファンドと世界のヘッジファンドのランキングをみていきましょう。それぞれ利回りが高い順にランキングしています。

 

第1位は、「Iron Oxe Associates LLC(以下、アイアンオックス)」です。こちらの会社は設立されて間もないながらも、国内のヘッジファンドと比較して非常に高いパフォーマンスを記録しています。

 

最大の特徴は、銘柄分析能力と行動力です。

同社が投資している銘柄はいずれも高い利回りを出していることから、銘柄選定と売買の判断を行うファンドマネージャーの目利き力が表れています。

議決権を積極的に行使するアクテビストファンドとしても知られています。

経営陣に株価が上がるような戦略を提案し利益を創出するといった手法は、投資家からも高評価です。はじめてファン私募ファンドを利用するという人も安心できるでしょう。

 

第2位はBMキャピタルです。

BMキャピタルは主に銘柄の分析や調査を得意とするエリート集団です。

投資の中心スタイルはバリュー投資とイベント・ドリブン投資です。

厳選された銘柄にだけ投資をするという方針をとっているため、過去もマイナスの運用成績を出したことはありません。

株主としての権利を行使して投資先に重要事項の提案をしたり、必要があれば戦略として裁判を活用したりすることもあります。

 

第3位はアズカル・アセットマネジメントです。

アズカル・アセットマネジメントは、大手金融機関出身の10名の金融マンで共同設立された会社です。

同社の運用スタイルは、相場の下落局面でも収益を出すことです。

国内株式だけでなく世界中の銘柄に分散投資し、2008年のリーマン・ショックの際にもプラス22%の運用実績を出しています。

なぜ下落局面でも収益がプラスになるのでしょうか。

その秘密は徹底した分析と理論価格の追求にあります。市場の動向に左右されない運用スタイルは、堅実な投資を好む人に支持されています。

 

次に、世界のヘッジファンドを見ていきましょう。

第1位はアラントラ・アセット・マネジメントです。

同社はスペインに拠点をおくヘッジファンドです。

日本に入ってこない海外の金融商品を扱うファンドの1つで、主にヨーロッパの中小企業が投資対象となっています。

過去の平均リターンは26%を超え、成長中のヘッジファンドであるといえるでしょう。

 

第2位にランクインしているのはマングローブ・パートナーズ

同社はアメリカのヘッジファンドです。

海外株式を投資の中心に据え、短期と長期の両方を使い分けて、安定的な収益を生み出しています。

2016年のリターンは50%を超えたことから、近年、注目を集めているヘッジファンドの1つです。

 

第3位はセガンティ・キャピタル・マネジメントとなっています。

同社は香港に拠点をおくヘッジファンドです。主にアジアの株式への投資を行っており、過去3年の平均リターンは23%を超えています。

1920億円という巨額の資本金や、安定したリターンからアジアを代表するヘッジファンドであるといって過言はないでしょう。

4、結局どこがいい?おすすめヘッジファンド5社

 

これまでいくつかのヘッジファンドを紹介しましたが、たくさんあってどのヘッジファンドがよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

ここでは、おすすめのヘッジファンドを5社ランキングしました。

 

第1位はアイアンオックスです。

アイアンオックスは2018年に設立された新しい投資会社です。

徹底したデューデリジェンスと企業リサーチを得意とし、リスク管理を重視した投資スタイルが特徴です。

理論価値と市場価値に大きな開きがある場合は、株主としての議決権を行使することで本来の理論価値に近づけるための努力を行っています。

なお、ホームページに掲載されている投資先企業の割合で、最も多いのは化学、その次にサービスとなっています。

 

 

第2位はアズカル・アセットマネジメントです。

アズカル・アセットマネジメントは先にも紹介したとおり、堅実な運用手法でリーマン・ショックの際にもプラスの運用益を出したヘッジファンドです。

徹底して理論価格を追求する姿勢には、多くの投資家から厚い信用を集めています。

 

第3位はヘッジファンド証券です。

ヘッジファンド証券は、普通の証券会社では取扱いのないファンドも扱っているため、国内で最も人気のある証券会社の1つです。

自社では運用を行わず、運用会社と提携してファンドの販売に特化した証券会社で、公募型と私募型の2種類のファンドを販売しています。

私募型のファンドについては情報が公開されていないため、詳細を知ることはできません。

しかし、私募型のヘッジファンドは「絶対収益」を追求するファンドなので、景気の下降局面でも安定的にリターンを生み出すことを追求しています。1000万円以上を準備できる人は利用してみる価値があるでしょう。

 

第4位はヘッジファンドダイレクト株式会社です。

ヘッジファンドダイレクトはヘッジファンドというよりは、投資顧問会社ととらえた方がよいでしょう。

投資家の相談にのって、一人一人に適した商品を紹介するのが仕事です。世界中の優良なファンドを取り扱っており、国内の証券会社では扱っていない良質の商品を買うことができます。

 

第5位は日興レジェンド・イーグルです。

日興レジェンド・イーグルは独立系の資産運用会社ではありません。

しかし、それゆえの良さもあります。

そもそもヘッジファンドは富裕層向けのサービスであるため、最低でも1000万円以上の投資額が必要です。

また、ヘッジファンドは公募ではなく私募のため、一般の人が購入するのは難しいという実態があります。

その点、日興レジェンド・イーグルは投資信託を扱う会社であるため、基準価格をベースにした公募価格で契約が可能です。

公募価格は1万5000円程度であることから、まとまった初期費用を用意できない人でも気軽に投資ができます。

ヘッジファンドの利用は難しいけれど、ヘッジファンドの仕組みを利用した資産運用に興味がある人におすすめです。

5、資産運用をしたい人の味方・ヘッジファンド

 

ヘッジファンドというとハゲタカのような怖いイメージを持つ人も多いかもしれません。

確かにそのような面があることは否定しませんが、景気の上げ下げに関係なく常に安定的な収益を追求するヘッジファンドは最強の資産運用法ともいえるものです。

ところが、多くの人にとってヘッジファンドはかなりハードルが高いのも事実です

 

富裕層以外の人にとっては、ヘッジファンドの投資手法を活用した投資信託が現実的な投資先であるかもしれません。

なお、投資先を検討する際には過去の運用成績が気になるところでしょう。

しかし、過去の成績はあくまでも「過去」のものです。過去の成績がよいからといって、将来のリターンを確約するものではありませんので注意しください。

ヘッジファンドや投資信託のスキームを上手に活用することが資産を増やす近道となります。

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