投資信託と比較!ヘッジファンドの最も優れた特徴3つ

ファンド投資

2018-11-17

「ヘッジファンド」をご存知でしょうか?投資に興味がある人であれば、一度くらいは耳にしたことがあるはずです。

しかし、ヘッジファンドについて詳しく説明できるという人はあまり多くありません。

 

また、投資信託と似ていることもあり、ヘッジファンドと投資信託が混同されることもあります。

実際、ヘッジファンドの主な顧客は富裕層が中心であったため、一般の投資家にあまりなじみがないものであったのも事実です。

 

しかし、最近のヘッジファンドは一般の投資家でも利用できるようになってきています。

資産運用を検討しているのであれば、ヘッジファンドについても知っておいて損はありません

この記事では、ヘッジファンドの特徴や投資信託と比較して優れている点を3つ紹介します。

1、ヘッジファンドは、「私募形式」

 

ヘッジファンドは、「私募形式」で集めた莫大な資金を元手に、投資のプロが出資者に代行して資金の運用を行うという機関投資家です。

運用する資金の規模は個人投資家からは想像もできないほどの大きさで、数億円単位の取引が常時行われています。

ときには運用額が数兆円単位にのぼることさえあります。

ヘッジファンドの一般的なイメージどおり、ハイリスク・ハイリターンの取引も積極的に行います。もちろんリターンは投資家にも分配されます。

 

富裕層の資産防衛を投資の専門家が依頼されたことがヘッジファンドの起源です。

戦争によるインフレのリスクや国による財産の接収などから資産を守る必要があったからです。

ヘッジファンドの「ヘッジ」とは文字通り「リスク回避」という意味がルーツなのです

 

現代に連なるヘッジファンドの形を作ったのはA.W.ジョーンズです。

1949年に開始されたジョーンズのファンドは、空売りの「ヘッジ」を積極的に利用しており、現代のヘッジファンドの手法のさきがけとなっています。

この「買い」と「売り」を組み合わせた「ロングショート戦略」は瞬く間に世界中に普及し、1960代になるとヘッジファンドの数は200以上にまで増えています。

 

ヘッジファンドによる「ショート(売り)」ポジションの威力を世界中に知らしめたのがジョージ・ソロスです。

「クォンタム・ファンド(Quantum Fund)」をジム・ロジャーズと共同で設立し、ロング・ショートポジションを多用して現代的なヘッジファンドのスタイルを確立させました。

最も有名なのが、1992年の出来事です。イギリス政府の為替介入にショートで立ち向かい、約1000億円もの利益を勝ち取っています。このことからジョージ・ソロスは「イングランド銀行を潰した男」という異名を持っています。

2、景気に関係なく利益を上げるヘッジファンド

 

投資信託と比較しても、ヘッジファンドにはさまざまな優れた特徴があります。

1つ目は、「景気に左右されずに利益を上げ続けることができる」ということです。

「私募形式」であるヘッジファンドは、一般の金融機関のように監督官庁からの規制がほとんどありません。

そのため、投資手法にもほとんど制限がないのです。

 

投資信託ではさまざまな株を組み合わせるなどしてポートフォリオを組みますが、基本的にマーケット全体が下がれば収益も下がってしまいます。

投資信託の運用成果は、あくまで目標となる「ベンチマーク」を上回ることですが、ベンチマークはTOPIXや日経225といった「インデックス(株価指数や債券指数)」です。

景気が悪くなれば当然これらも下がりますが、この場合、投資信託はあくまで下げ幅をインデックスより小さくすることが目標になるのです。こういったことから、投資信託の運用目標は「相対収益」と呼ばれます。

 

一方、ヘッジファンドは「絶対収益(絶対リターン)」を追求します。つまり、マーケットの上昇時だけでなく、マーケットの下降時にも利益を出すことを目指した運用をするということです。

特に下げ相場ではショートポジションを積極的に立てることが特徴で、時には自らマーケットを売り崩すような規模のポジションを取ることさえあります。

3、利回りの大きさが魅力

 

ヘッジファンドの特徴の2つ目は、「利回りが大きい」ということです。年利20%程度はもちろんのこと、50%を超えることも珍しくありません。

投資手法だけでなく投資対象についても規制がほとんどないため、ハイリスク・ハイリターンの取引が可能だからです。規制の多い投資信託は、高くても4%程度です。

確かに、プロの手によってポートフォリオが組まれているために、自分で取引を行うより安全と考えることもできます。

しかし、インデックスファンドなどをベンチマークとしているのであれば、自分で直接それに近い商品を購入することも今の時代では簡単です。手数料などを考えると、投資信託のパフォーマンスに対して疑問を持つ投資家も少なくありません。

 

ヘッジファンドは一般的な投資信託に比べて、ハイレベレッジの取引を頻繁に行います。

また、株式や債券などの伝統的資産が中心の投資信託とは対照的に、ヘッジファンドの投資対象は非常に幅広い範囲に及びます。

株式や債券はもちろんのこと、先物や金融派生商品(デリバティブ)などのほか、為替なども積極的に扱います。

 

「成果報酬」であることも利回りの大きさと密接に関係しています。

利回りが上がらなければ、当然ヘッジファンドも利益を上げることができません。あまり意識されていませんが、投資信託の場合、運用成績と証券会社の収益とはほとんど関係がありません。

なぜなら、証券会社の収入源は販売手数料だからです。ここが、プロが責任をもって顧客の資金運用を行うヘッジファンドとの大きな違いです。

4、実はローコスト

 

意外なようですが、3つ目の特徴に「ローコスト」であることが挙げられます。

ヘッジファンドは顧客の中心が富裕層ということもあり、お金がかかりそうなイメージを持たれがちです。

しかし、それは出資金のサイズが大きいというだけであり、金額に対するコストの割合は非常に低く設定されています。投資信託では「売買手数料・信託報酬」が必要である一方、ヘッジファンドは「売買手数料・信託報酬・成功報酬」が必要であり、一見ヘッジファンドの手数料が多いように思われます。

 

しかし、利回りが良くて数%の投資信託と、数10%のパフォーマンスを叩き出すヘッジファンドでは、「元本」と「収益の手取り(利益-手数料)」の割合はほとんど比較になりません。

また、ヘッジファンドの方が手数料の種類が多く見えるのも、実際のところは見かけ上のものに過ぎません。

ヘッジファンドはファンドと投資家の直接取引であるのに対し、投資信託の場合、証券会社は窓口にしか過ぎないからです。

 

投資信託は、組成を担当するアセットマネジメント会社や実際に運用する会社などのさまざまな機関が関係しており、相当な経費や中間マージンが発生しているのです。

これは、投資信託の利回りの低さの一因にもなっています。

ヘッジファンドはこういった見えない経費やマージンが発生する余地があまりないため、実質はかなりローコストなのです。

5、一般投資家にとっても魅力的なヘッジファンド

 

このように、ヘッジファンドは投資信託と比較してさまざまな優れた特徴を持っています。

利回りの大きさはもちろんのこと、市況が上向きの時でも下向きの時でも利益を上げることができるという、大変に魅力的なファンドです。

バブル崩壊やリーマンショック、ギリシアショックなどの記憶から投資そのものに不安を持っている人も少なくありませんが、ヘッジファンドはショートポジションを積極的に活用するため、市況の暴落時にもハイパフォーマンスを発揮できることが大きな特徴です。

これはジョージ・ソロスの投資手法などが良い例です。

 

以前は富裕層しかヘッジファンドを利用できませんでしたが、最近になって一般の個人投資家でも利用できる環境が整いつつあります。

最低でも億単位が必要だった出資金も、個人投資家が手の届く範囲に設定しているファンドが国内を中心に増えてきています。

資産運用を考えているのであれば、ぜひヘッジファンドの利用を検討してみることをおすすめします。

 

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
あなたにピッタリの投資方法探しのお手伝いができましたら幸いです。

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