ヘッジファンドの決算日の動向が日本の株価に与える影響とは?

ファンド投資

2018-8-21

ヘッジファンドは巨額に資金を背景に世界中で投資活動を行っています。

扱っている資金が多すぎるためにヘッジファンドの決算は、各方面に影響を与えることがあるのです。

 

特に景気の先読みになる可能性があるので、注目している人は少なくありません。

そんなヘッジファンドの決算日の動向が日本の株価に与える影響について、ここでは解説していきます。

1、巨額な資金が動くので日本の株価に影響する

 

ヘッジファンドは動かす金額が多いため、その決算によっては日本の株価に重大な影響をもたらします。

小国の国家予算にも匹敵する資金が決算によっては流入する可能性があれば、それだけで株価は反応してしまうのです。

決算書からどのような投資の仕方をしていたかが読み取れれば、次の狙いも分かるときがあるでしょう。

 

その投資先が日本である場合には影響が色濃く出ます。

ただ、直接日本に投資をしていないケースでも影響が出ることはあります。

それが主要取引相手への投資です。日本企業は世界中でビジネスをしています。

 

そのパートナーがヘッジファンドの投資先として、決算書から見えてきたら、日本企業の株価まで影響は波及します。

これは主要取引先であるその企業の経営方針が変わってしまう可能性があり、日本企業の売上げが落ちる懸念があるためです。

このような影響の仕方は一部の企業だけではないでしょう。

ヘッジファンドが世界中に投資をしている限り、日本企業とどこでつながるか分かりません。決算日の動向に注目が集まるのはこのような理由もあるのです。

2、決算によってはインパクトが強い

 

決算が大幅な黒字にあれば、ヘッジファンドとしては喜ばしいことです。

しかし、この決算の結果によっては、日本の株価にインパクトを与えることがあります。

 

例えば、日本株に投資をしていたヘッジファンドが大幅な黒字だったとします。

黒字はいいことなのですが、そのように儲けたという決算に注目が集まれば、決算日の動向としては日本に他ファンドの資金が集中することになるかもしれません。

 

極端な例ですが、それだけのインパクトをヘッジファンドの決算は持っています。

また、日本の株で黒字ではなく赤字になったという決算になると、インパクトはもっと大きいです。

世界中の投資家がその結果を参考に次の投資行動を考えるのです。

 

ヘッジファンドが赤字になるのであれば、撤退した方がいいという考えの投資家は少なくありません。

どちらに転んでも、日本の株にヘッジファンドが関係している限り強いインパクトをもたらす可能性があるでしょう。

 

このようなことは一つのヘッジファンドだけよりも、複数のヘッジファンドが同じような決算になったときに、さらに大きなインパクトを生みます。

ヘッジファンドの動向に注目している人は、複数のファンドの黒字や赤字をシグナルと捉えて、投資を日本にするかを決めるでしょう。

3、引く波は防げない

 

ヘッジファンドの決算が大きな流れを呼び起こす可能性があります。

その流れを止められなくなるのが、ヘッジファンドがその国から手を引いたときです。

巨額の資金がその国から手を引くというのは、それだけでも強い衝撃になります。

 

しかし、実はヘッジファンドが作った流れよりも、追随する人が作る流れの方がもっと強いものになるのです。

ヘッジファンドが引くと他の投資家も追随して、資金を引き揚げる傾向が強いです。

ヘッジファンドがその国を信用できないのであれば、一般の投資家はもっと信用できないと考えます。

その流れは一度起こると、止まることを知りません。

 

結果として、金融危機にまで発展することがあります。

そこまでの出来事になる可能性は大きくはありませんが、日本の株価に大きなマイナス要因を作り、不景気のきっかけを作ることは考えられます。

決算日の動向として、注目しているとそのような動きになることがあるのです。

4、レポートなどが景気に影響する

 

決算は数字だけを公表するだけではなく、レポートでその年を総括することが多いです。

ヘッジファンドはその総括の中で景気に言及することもあります。

また、レポートは世界的な動きから、個別の株価の動きまで色々なことが書いてありますが、翌年以降の予想が含まれていることがあるのです。

レポートの内容は将来を確実に言い当てるものではありませんので、確実なものではないです。

 

しかし、決算を読んだ一般投資家の中には本当のことと信じる人がいます。

一般投資家が決算から好況や不況を予想して投資をするようになると、その行動に引っ張られた人たちも同じく投資をすることになっていきます。

 

この相乗効果で市場が動いてしまうことがあるのです。これは実際の景気や市場の動きとは関係ありませんので、一時的に動くだけです。

レポートが正しいかどうかは後になってみなければわかりませんが、分析が正確であれば信じる人は多くなるでしょう。

決算日の動向として、レポートから景気を予想する動きには注意が必要です。

5、資金の流れに注目

 

ヘッジファンドの決算で重要なのが資金の流れです。

例えば、日本株に投資していたものが中国株に投資先を変えているという事実があれば、資金は流出していることになります。この場合は日本から海外へとヘッジファンドの資金が出て行ったことになるでしょう。

 

このような資金の流れには注目しておくといいです。

ヘッジファンドが次の行動に出ているかもしれません。

また、資金が流入している場合にも注意が必要です。

その流入のおかげで株価が上がっているかもしれないからです。

 

ヘッジファンドの決算から資金の動きを把握することで、どこに注目したらいいのかが見えてきます。

資金が多くつぎ込まれている所がそのヘッジファンドのターゲットになるでしょう。

日本に限って言えば、資金が動いているのかを把握するだけでも株価への影響が見えてきます。

6、肯定なら上がり否定なら下がる

 

決算書で日本を肯定しているのか、否定しているのかで株価は変わってきます。

肯定していれば上がることが多いですし、否定していれば下がるでしょう。

決算日の動向としてその点には注目しておくといいです。ただし、触れないということもあります。

決算書で触れないというパターンの場合は、全く興味がない可能性があるでしょう。

 

一方で、興味を抱いてほしくなくて触れなというパターンもあるのです。

日本株に注目が集まると、買い増しにくくなるから決算では触れないでおくというのはヘッジファンドの常套手段です。

日本に対して注目していたヘッジファンドが急に触れなくなったときには、何かあると考えて注視しておくといいでしょう。

日本株に異変が起きる前触れかもしれません。

7、決算の意味を読み取る

 

ヘッジファンドの決算には株主に報告をするという意味の他に、翌年以降の未来予測が含まれています。

翌年はこうなっていくという予想を株主に知らせているのです。

例えば決算が悪ければ、翌年以降は良くなるという報告が多いでしょう。

 

また、決算書に隠された意味を読みとることで、日本株にどのような影響があるのかを理解することもできるのです。

決算書には日本についての記述がなくても、世界的に好景気になるという予想であれば、間接的に日本もよくなると分かります。

日本の株価は決算書のこのような指摘からも影響を受けるでしょう。

8、ヘッジファンドの決算日の動向が日本の株価に与える影響のまとめ

 

ヘッジファンドの決算日の動向は大きなインパクトを起こす可能性があります。

日本について投資をしていた時には直接的に影響し、投資をしていないときでも間接的には影響するのです。

 

また、決算日の動向として気を付けるといいのは、決算を読んだ人の行動です。

決算から想像して、流れを作り出すことがあります。この流れが日本に大きな影響を与える可能性は低くありません。

ヘッジファンドだけではなく、ヘッジファンドが引き起こす流れにも注目しておくといいでしょう。

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
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