ヘッジファンドのリスクとリターンのバランスと投資への期待損益とは?

ファンド投資

2018-7-30

近年、世界の投資市場において存在感が高まっているのがヘッジファンドです。

しかし、ヘッジファンドは現在の日本ではまだ知名度が高いとは言えず、一般投資家からすれば「実態の見えない」会社というイメージが先行しています。
このヘッジファンドという会社が、どのような会社で、どれだけの確率でリターンが期待でき、そしてどのようなリスクがあるのかを今回はわかりやすく解説していきます。

1、ヘッジファンドとはなにか?

 

まず、ヘッジファンドとはどのような会社かを解説します。
ヘッジファンドの言葉の意味は、ヘッジ「避ける」という意味です。

つまり、ヘッジファンドというのは、顧客の資金の目減りを最大限避けるファンドであるということになります。
しかし、これだけではヘッジファンドがどのような会社かを理解するのは不可能でしょう。
具体的にヘッジファンドと通常の投資信託の違いはなんなのでしょうか。

 

その答えは、通常の投資信託が相対収益を目指すのに対し、ヘッジファンドは絶対収益を目指すという点にあります。
相対収益の場合、相場の値下がりがあっても、市場全体の値下がりよりも低い数値で値下がりを留めることができれば、合格点とされており「良い運用」と評価されます。

 

しかし、結果的には投資家にとってはマイナスであり、資金が目減りしていることは否めません。
それに比べ、絶対収益を目指すヘッジファンドは、相場が下がっても利益をだすための運用を図り、どのような相場であっても顧客資金の増加を目指す動きをとります。

そのため、ヘッジファンドは通常の投資信託よりも自由な運用を行なっているのですが、絶対収益を狙うゆえ、ハイリスクハイリターンの手法をとることもあり、大きな利益を狙える反面、それ以上に大きな損失を被るリスクも背負うことになります。

2、ヘッジファンドの特徴をわかりやすく説明

ヘッジファンドとは、絶対収益を狙う投資会社です。
そして、通常の投資信託会社よりも違った特徴を多く持ちます。
ここでは、ヘッジファンドの特徴をわかりやすく解説していきます。

 

まず、ヘッジファンドは通常の投資信託のように、誰でも簡単に始められる投資ではありません。
通常の投資信託ですと、1万円からといった少額資金でも無理なく投資ができるため、サラリーマン投資家でも気軽に始められる投資になります。
それに対し、ヘッジファンドは初期運用費用が最低でも数百万円から1億円以上と、富裕層や準富裕層がメインの顧客となり、限られた方の投資手法といえます。

 

また、運用利回りにも大きく違いがあるのが特徴です。
投資信託の場合、年間の利回りは良くてもせいぜい数パーセントなのに対し、ヘッジファンドでは約20パーセント超の利回りが狙える会社も存在します。

 

さらに、手数料にも違いがあり、投資信託の場合、業績に関わらず手数料が一定なのに対し、ヘッジファンドでは成功報酬型を採用している会社がほとんどです。
成功報酬型の手数料になると、ヘッジファンドが大きな業績を出せば出すほど、投資家が支払う手数料は高くなり、ヘッジファンドには大きな利益がもたらされます。

 

しかし、投資家は高い手数料を支払っても、それに見合う利益を得ることが可能ですので、結果的にはヘッジファンドと投資家はwin-winの関係になります。

そして、なにより押さえておきたいポイントは、そのような高い業績をだすために行う、ヘッジファンドの投資手法です。通常の投資信託の場合、相場に合わせた運用を心掛けます。
つまり、経済指標が数パーセント上昇している状況ならば、それに合わせて目標値を設定し、数パーセントの利益を見込みます。

 

逆に経済指標が停滞、下落傾向にある場合、目標値をげ引き下げ、損失をできるだけ抑える方向に舵をきるのが通常です。
しかし、ヘッジファンドは違います。

ヘッジファンドは経済指標にとらわれることはなく、どのような状況でも自社の運用目標に向かってありとあらゆる手法を用い、利益を追求します。

 

具体的には、下げ相場であっても積極的に空売りを行い、下げ相場でも確実に利益を狙う攻めの姿勢を行なったり、レバレッジをかけて自己資金以上の大きな取引を行なったりと、高い収益を得るために積極的な投資手法を用いるのが特徴です。
しかし、空売りやレバレッジは、成功すれば大きな利益を狙える手法ですが、読みを誤った場合、資金をなくすどころか、多大な借金を背負う可能性もある、まさにハイリスクハイリターンの手法になります。

 

このように、ヘッジファンドの特徴は、通常の投資信託とは違い、どのような相場であっても利益を追求するというスタンスです。
そして、そのために、ヘッジファンドはリスクも含めたうえでの積極的な運用を行なっているということを投資家は知っておくべきでしょう。

3、ヘッジファンドで期待できるリターン

 

ヘッジファンドは、ハイリスクハイリターンの投資手法を用い、どのような相場であっても、積極的に運用益を狙っていきます。
ハイリスクな投資ときくと、不安に駆られる投資家も多いはずです。
しかし、ヘッジファンドは冒頭で説明したように、「リスクをヘッジする」投資会社になります。

 

つまり、ハイリスクであっても極力リスクを避け、最大限のリターンをもたらすための投資を行なっているという点は押さえておきましょう。
そのため、投資というよりも投機的な側面が強い部分は否めませんが、それでも短期間で大きな利益を目指す投資家にとっては、まとまった資金があれば検討したい投資手段の一つです。

4、ヘッジファンドに秘められたリスク

 

ヘッジファンドは、絶対収益を狙う投資会社です。
そのため、ハイリスクな手法を用いながらも、極力リスクを避けるための手は尽くしています。
そのため、結果的には高い利益が投資家にもたらされているパターンが多いのですが、投資失敗のリスク以外にも、ヘッジファンドには多くのリスクが存在することを理解しておく必要があります。

 

まず、ヘッジファンドでは簡単に解約ができません。
現在はワンクリックで解約、現金化できる投資サイトも多いですが、ヘッジファンドでは解約に対しての取り決めが非常に厳しく設定されているパターンもありますので、ヘッジファンドと契約する場合には、まずは解約制限について確認しておくべきです。

また、運用元の倒産というリスクも忘れてはいけません。
これに関しては、ヘッジファンド以外でも同様ですが、運用元が倒産すれば、当然、預けていた資金も危険になります。
このようなリスクを避けるためには、利用を検討しているヘッジファンドの資産保全策がどのようになっているのかを確認しておくことがとても重要です。

 

そして忘れてはいけないのが、運用失敗のリスクです。
ヘッジファンドは繰り返しますが、ハイリスクハイリターンの手法をできるだけリスクヘッジをとりながら行います。
しかし、いくらリスクヘッジをほどこしても、損失を被る時は被ります。

 

ヘッジファンドに資金運用を依頼する際には、自身の許容リスクがどれくらいなのかを自分自身が把握しておくことがとても重要です。
そして、その許容リスクに見合った資金を用い、運用を依頼するのがベストであることを忘れてはいけません。

5、ヘッジファンドは常勝ではないがリスクヘッジには優れている

 

ここまで、ヘッジファンドの特徴やリスク、得られる可能性のあるリターンについて解説を行なっていきました。
ヘッジファンドは高いリターンを期待できる一方、多大な損失を被る可能性も少なからず存在します。
常勝できる投資家や投資会社など存在しません。
「相場は生き物」というように、予想と全く逆方向に突如動き出すこともあり、名のある投資家でも大きく損失を被ることもあります。

 

ヘッジファンドは時に常勝集団と見られる節もありますが、常勝ではありません。
しかし、相場で勝つための高度な運用を行なっていることは事実です。
通常の投資信託では物足りず、ある程度まとまった資金のある投資家であれば、ヘッジファンドの利用も検討には値すると考えられます。

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
あなたにピッタリの投資方法探しのお手伝いができましたら幸いです。

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