ヘッジファンドのリスクと詐欺ファンドの手口と見分けるポイント

ファンド投資

2018-9-19

近年海外を中心に、投資家たちの間で大変注目されているのがヘッジファンド。

ファンドとしてはかなり敷居が高いため、日本にはまだまだ浸透しきってないのが現状です。

 

しかしながら投資業界もグローバル化傾向にあるため、今後は日本にもどんどん進出してくると言われています。

ヘッジファンドは投資信託と違い多額の資金を運用するため、大きなリスクがあるということを覚悟しておかなければなりません。

 

ただし事前にヘッジファンドを十分に理解しておけば、リスクを回避することもできるでしょう。

最も危険なのは、資金があるからという理由で大した知識も持っていないのに始めてしまうことです。

今回の記事では、ヘッジファンドのリスクを中心に詐欺ファンドの見分け方などを詳しく紹介していきます。

 

1、ヘッジファンドとは?

ヘッジファンドとは、株価指数の上下に関係なく利益を上げることを目的としたファンドです。

「絶対収益追求型の運用」と呼ばれるこのファンドは、投資のプロたちによって運用されています。

運用に関する規制が少ないため、利益を上げることにのみ集中することが可能です。

プロの投資家たちが、運用に関するスキルを十分に生かすことができるファンドとも言えるでしょう。

 

ヘッジとは本来、「回避」という意味。相場が下がってしまった際に資産がマイナスになることを回避するため、ヘッジファンドではさまざまな取引手法が活用されています。

具体的には信用取引や先物取引を活用することによって、株価指数の上下に左右されることなくプラスの利益を目指しています。

投資信託との大きな違いは、資産運用がある程度自由に行えること。投資信託は公募投信をベースとしているため、条件が整っていれば誰でも出資することが可能です。

ただし、運用に関する規制は非常に厳しいものとなっています。

 

ヘッジファンドは私募投信をベースとしているため、出資者は限定されています。

その反面、出資が可能となれば厳しい規制に捉われず自分の意思を運用手法に反映することが可能です。

なお最近では、ヘッジファンドを投資の対象としているファンドも増えはじめています。

 

2、最も注意すべきリスクは?

 

ヘッジファンドにおいて最も気をつけなければならないポイントは、価格変動に伴うリスクです。

資産運用において価格変動とは、リスクがある反面リターンのチャンスでもあります。

資産運用を成功に導くためには、最小限のリスクで最大限のリターンを生み出せるような戦略を常に持っておかなければなりません。

 

そのため、長期的な目線で資産運用していくことが重要です。

特に価格が下落してしまうことによって生じる元本割れリスクは、挽回することが困難なため出来る限り避けなければなりません。

 

特に気をつけなければならないのが、レバレッジ型ファンドへの投資です。

レバレッジとは本来、「てこの作用」という意味を持っています。

投資家たちから集めた資金をテコ入れし多額の利益を上げることが、レバレッジ型ファンドの仕組みです。

具体的には投資家たちから集めた資金を元に、メガバンクなどから多額の借入を敢行しその借入金を投資に運用することによって、莫大な利益を上げることを目指しています。

 

ギャンブル的要素が強いため、資金に余裕のある投資家向きのファンドとも言えるでしょう。

ただしレバレッジ型ファンドでは、価格下落や元本割れに伴うリスクも非常に大きくなってしまいます。

レバレッジを活用しているため、損失が生じてしまうとその損失額は何倍にも膨らんでしまうでしょう。

まさに、ハイリスク・ハイリターンなファンドです。

そのため安定した投資の運用を考えている方には、不向きであると言われています。

3、誰でも出資することはできるのか?

 

ヘッジファンドは、資本金が少ないと投資できません。

最低でも、数百万円の出資額が必要となります。

投資信託は、1000円から投資することが可能です。

この点から見ても、いかにヘッジファンドの敷居が高いか理解することができるでしょう。

特に海外の有名なヘッジファンドでは、1億円以上にのぼる投資先も存在するほどです。

誰もが参加できるファンドではないため、事前にその仕組みをしっかりと理解しておかなければなりません。

 

なぜこれほどまでに、ヘッジファンドは出資金額が高いのでしょうか。

その理由として、ヘッジファンドが私募投信であるということが挙げられます。

投資信託は公募投信であるため、多くの投資家から資金を集めることが可能です。

たとえ一人当たりの金額が少なくても、人数制限が設けられていないため十分に賄うことができます。

 

しかしヘッジファンドは、限られた人数の中で資金を集めなければなりません。

そのため必然的に、一人当たりの出資金額が高額になってしまうのです。

ただしヘッジファンドは、資金力のある投資家限定で募集を行っていることがほとんどです。

そのため、投資信託よりも高額な資金が集まります。

そして投資に運用できる資金が大きいほど、大胆な投資戦略を立てることも可能です。

 

また運用が成功すると、ファンドマネージャーにも成功報酬という形で多額の手数料が支払われます。

ファンドマネージャーのモチベーションが高まれば、運用を成功させるために十分に力が注がれるでしょう。

このようにヘッジファンドは、資金力の高さという利点を十分に活用しているのです。

さらにヘッジファンドでは、個人の投資ポートフォリオを開示する必要はありません。

そのため規制に縛られることなく、独自の資産運用手法を存分に駆使することも可能です。

 

資本金が少なければ、当然自由に運用できる資産も限られてしまいます。

ヘッジファンドに参加するためには、まずはじめに十分な資金を蓄えておくことです。

敷居の高さを乗り越えるには、そこから出発しなければなりません。

なおヘッジファンドは一人当たりの出資額が高額なため、定期的にポートフォリオは再構築されません。

投資信託のように四半期や半年に1回のタイミングで資金をリセットすることはできませんので、十分に注意しておく必要があります。

このシステムを十分に把握した上で、最初にいくら出資するか慎重に検討することが望ましいでしょう。

4、詐欺ファンドとの見分け方は?

 

ヘッジファンドには、詐欺ファンドが少なからず存在しています。

なぜ、投資信託にはあまり見られない詐欺ファンドが横行しているのでしょうか。

理由は、いたって簡単。人伝いに資金を募集する私募投信という形式を取っているため、詐欺ファンドも公にならないからです。

 

その中でも特に多くの投資家が被害にあっているのが、ポンジ・スキームです。

ポンジ・スキームとは、最終的にファンド運用者の投資資金を持ち逃げすることを目的とした詐欺ファンドです。

 

具体的には投資家から集めた資金を運用せず、新たな投資家から集めた資金を収益と偽り分配することを繰り返しています。当然のことですが、これを永久に繰り返すことはできないでしょう。

新規の投資家から集めた出資額が、既存の投資家へ利益と偽って分配する金額よりも少なくなってしまうと蒸発してしまいます。

非常に悪質極まりない詐欺ファンドであり、仮想通貨が出回った頃にも被害が多発しました。

 

また架空ファンドという、ファンドそのものが実在しないという詐欺ファンドもあります。

架空ファンドは、個人一人の資産を巻き上げることを目的としているのがほとんどです。

それゆえ、出資金を振り込んでしまったら即アウト。入金が確認されると同時に、サイトは閉鎖されてしまいます。

 

このような悪質な詐欺ファンドを見分けるためには、何よりもまず自身の警戒心を高めておくことです。

特に詐欺ファンドは、出来る限り素早く資金を手に入れたいと常に考えています。

投資家にとって非常に魅力的な宣伝文句を使用し、誘惑の種をばらまくことが常套手段です。

 

また詐欺ファンドを運営しているメンバーは、投資家に会うようなことは一切しません。

しかしながら私募投信をベースとしているヘッジファンドが、投資家に合わないこと自体矛盾しています。

このことさえ理解できていれば、怪しいファンドは十分に警戒できるはずです。

 

ただし最近では投資家を信用させるために、小規模な企業の株を多数持っているなどフェイクを仕掛けている詐欺ファンドも現れています。

そのため向こうから美味しい話を持ってきた場合には、特に警戒心を高めておかなければなりません。

5、ヘッジファンドのリスクは簡単に回避できる

 

このように、ヘッジファンドのリスクはいくつもあります。

敷居が高くなおさらリスクも大きいとなれば、ヘッジファンドを始めることにも消極的になってしまうかもしれません。

ただしヘッジファンドのリスクを避けることは、それほど難しいものではありません。

なぜならば、常に警戒心を持っていればリスクを抱え込むこと自体少ないからです。

そして少ないリスクで大きなリターンを生み出すことを常に意識しておけば、ヘッジファンドで大きな利益を上げることも十分に可能となるでしょう。

 

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
あなたにピッタリの投資方法探しのお手伝いができましたら幸いです。

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