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アクティビスト投資戦略がすぐわかるおすすめの本「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」

その他の投資

2018-9-17

さまざまな株式やETFに投資できる「ファンド」は、分散投資に役立てられるとして人気がある金融商品です。

ファンドを含む投資を行ううえで重要な要素となるのが、戦略の立て方といわれています。

投資すべき適切な方法やタイミングを把握しておく必要があり、その戦略に沿って売買などを行うのです。

ファンドを購入する場合は自分で分析をして売買を行う必要がないため、比較的簡単な投資方法に思えます。

しかし、「どのファンドを購入するか」という点が投資家にとっての重要なポイントです。投資によって利益を得たい場合は、そのような戦略を立てているファンドを選ばなければなりません。

利益を拡大させる戦略のひとつが、「アクティビスト投資」です。

 

この記事では、アクティビスト投資戦略がわかりやすく解説されている本である「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」を紹介します。

Book
Activists

 

アクティビスト投資は、投資家である株主が持つ経営参加権を行使して企業の収益を最大化させようとする投資方法を指します。

株式を購入した場合、株主は企業のオーナーとなり、経営に参加する権利を持つことが可能です。

株式を保有している数量が多いほど権限は大きくなり、企業へ与えられる影響も大きくなります。

 

株主の意見によって企業の収益が上がれば、オーナーである投資家の資産も増えていく仕組みです。そのような影響力を活かして投資を続ける方法が、アクティビスト投資の基本とされています。

また、大きな影響力を持つ株主の多くは、株式保有率が高い私募型ヘッジファンドです。

ファンドを運営している金融機関が株主として登録されます。

その株式を組み込んだポートフォリオやファンドの価値を高めるために、企業に意見できる株主権を行使していく仕組みです。

このように、株主権を積極的に行使するファンドは「アクティビストヘッジファンド」と呼ばれています。

1、「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」の内容

 

この本では、アクティビスト投資を行っている私募ファンドへ投資するさまざまなメリットが書かれています。

ファンドが持つ役割や魅力、資本が増える仕組みについてもわかりやすく解説されているので、これから投資を始める人にも適している本です。

 

内容は第1~5章に分けられ、第1章では日本の人気ファンドに資金を預けても利益が出ない理由、第2章では日本の株式市場が持つ問題点について述べられています。

アクティビスト投資や、アクティビストファンドが重点的に解説されているのは第3章です。

第4章ではアクティビストファンドの投資戦略について、第5章ではファンドと企業の成長、発生する利益の関係について書かれています。

 

この本では、投資家が利益を得られない原因は日本の株式市場にあると分析しています。

企業の規模に釣り合っていない多くの内部留保が存在するのに対し、誰も「文句を言わない」状態になっているのが原因です。

その結果、企業もファンドも投資家を軽視するようになり、収益が株主に還元されないため利益を得られないと述べられています。

 

アクティビスト投資を行うファンドの場合、企業の内部留保や収益を株主に還元するよう改善を求めるので、投資家もしっかりと利益を得られるのがメリットです。

積極的に意見することにより経営も停滞せず、企業の成長にも貢献できるとされています。

2、著者について

 

「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」を執筆したのは、若くして独立系ファンドを創業した片野恒一氏です。

大学卒業後に就職した外資系投資銀行にて株式アナリストなどを経験した後、国内ヘッジファンドの運用業務に従事した過去を持ちます。2011年に独立し、オフショア地域でファンドを創業しました。

 

2013年にはヘッジファンドの格付け機関からアジア部門の最優秀新人賞が贈られ、実績が認められました。

2018年からはニューヨークに本社を置くファンドを設立し、運営を続けています。

 

投資方法の特徴は、日本国内の企業に対象を絞ってアクティビスト投資を行っている点です。投資対象を絞っているためより深く専門的な分析が可能になります。

中小型の割安株を組み込むことで価値の上昇による利益を求める方法も特徴的です。

また、アクティビスト投資を積極的に行っているため「モノ申す投資家」とも呼ばれており、 企業側に対して株主権の行使や余剰資産の有効活用を提案しています。

3、「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」が執筆された背景

 

この本が執筆された背景には、「もの言うファンド」の存在があります。「もの言うファンド」とは、アクティビスト投資を行うファンドを指し、企業に対して積極的に意見を提案するスタイルからそう呼ばれ始めました。

アクティビスト投資を行う株主は、「もの言う株主」とも呼ばれています。

「もの言うファンド」は経営状態を改善させることによって利益を得るのが目的であるため、企業や社会にとって「悪」であると見なされがちです。

2013年頃から国内外で話題を呼び、偏ったイメージが広まってしまいました。

 

しかし、不必要なほど高額な内部留保が存在する企業は資本効率が悪化し、経済の成長を妨げてしまいます。

内部留保は企業の信用や安定した運営を目指すために必要な要素ですが、規模に見合っていないほどたくさん抱えている場合、株主にその収益が還元されません。

そのため、株主が積極的に改善を求め、利益が平等に渡る状態にするのがアクティビスト投資の役割です。

 

欧米では、「もの言う株主」の存在は一般的であり、利益が平等に行き渡る仕組みができています。

日本でも機関投資家による企業への働きかけや、投資家の持つ役割が見直されようとしている段階です。

そこで、「もの言う株主」や「もの言うファンド」の本来の役割と価値、利益を得られるファンドの投資方法について記すため、この本が執筆されました。

4、本書を読んだレビューを紹介

 

「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」を読んだ人の多くは、アクティビストファンドについてわかりやすく解説されている点がよかったと評価しています。

また、著者が運営しているアクティビストファンドの活動内容を知ることができるのも、興味深いという声もありました。

この本では、アクティビスト投資の戦略や効果が事例やデータをもとに詳しく説明されています。

 

ファンドの運用や株主価値といった要素を活用しつつ、日本の金融市場を平等にするにはどうすればよいかが述べられているのも特徴的です。

アクティビスト投資を知らない人でもわかりやすく、企業の体質から金融市場全体まで幅広く学べるのが魅力といえます。

5、これから投資を始める人にもおすすめの一冊

 

「株主の利益を引き出すアクティビストの投資戦略」は、アクティビスト投資を行うファンドを運営する片野恒一氏によって執筆された本です。

株主の権限を行使し、企業の経営について積極的に改善を求める「アクティビスト投資」について解説されています。

株主などの投資家が持つ本来の価値や役割についても丁寧に書かれているため、投資に詳しくない人でもしっかりと学べるのが特徴です。

 

ファンドに投資をしようと考えている場合、ファンドの方向性や戦略は非常に重要な要素となります。

大株主となるファンドの姿勢で企業の成長が左右されるためです。

また、企業が得た収益をどのくらい投資家へ還元できるのかも、「もの言う株主」の姿勢によって変わります。

アクティビスト投資を通し、企業に与えられる影響や発生する利益などを把握するのに適している本です。

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
あなたにピッタリの投資方法探しのお手伝いができましたら幸いです。

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