保険と取り入れた資産運用のポイントと銀行預金を比較してみましょう

その他の投資

2018-8-29

近年、日本経済の今後の状況や老後の生活費に対して、漠然とした不安を抱く人が増えているようです。

そのような状況を反映してか、多くの金融機関も、老後の資産形成や万が一に備えることを目的とした新たな商品を次々と販売しています。

 

しかし実際に商品を選ぶとなると、数多くの中から何を基準として、どのようなものを選べば良いのか、分からないことも多いのではないでしょうか。

販売されている保険商品の1つに、貯蓄タイプのものがあります。

貯蓄タイプの保険は、いざという時の費用を補うだけではなく、老後のための資産形成の手段にもなり得ます。

ここでは、保険を取り入れた資産運用のポイントや、銀行預金と比較した際のメリット・デメリットについて解説します。

1、保険加入に対する2つの考え方

 

保険加入に対しては一般的に、「保険は必要最低限のもので良いから、その分を銀行預金などにまわして資産形成を行いたい」という考え方と、「保険も資産形成手段の1つ」という考え方があると言えます。

おそらく現在の日本では、前者の「保険は必要最低限にして、資産形成は銀行預金などで行う」という考え方がまだまだ主流でしょう。この考え方にはメリットがいくつかあります。

 

1つ目は、保障が必要最低限の保険商品を選ぶため、内容などの理解をしやすくなることです。あまりあれこれと保障を付けた複雑な商品にすると、契約時は良いですが、後々自分でもどのような保障がついているのか、よく分からなくなってしまうことがあります。

 

2つ目は、1つ目とも関連しますが、保険の請求漏れを防ぐことができるという点です。これは、保障内容を理解しやすいためです。

 

さらに3つ目は、保険内容がシンプルなので、生活スタイルの変化などに伴って、商品の見直しを簡単に行うことができるという点です。

 

そして最後の4つ目は、家計の内訳がわかりやすいため、やりくりをしやすくなるという点です。

 

このように、保険を必要最低限のものにすることには色々なメリットがあります。

しかし実際には、「必要最低限の保険」が一体どの程度のものなのか、その判断に困っている人も多いのではないでしょうか。人の寿命もライフスタイルも多様化している現在は、なおさら保障の線引きが難しくなっています。

そのような時には、「保険も資産形成手段の1つ」という考え方を取り入れてみるのも良いかもしれません。

2、保険一般の特徴とメリット・デメリット

 

 

万が一の時にお金で保障が受けられるのが、保険の基本的な機能です。この機能は、自己資金だけでは到底賄えないほどの費用が発生するような状態下で、大きな威力を発揮します。

 

例えば、車で人身事故を起こしてしまった時です。

この場合は、相手の治療費なども多額になり、自費での支払いはまず困難でしょう。

また、新しく建てたばかりの家が火事で燃えてしまった時にも、自己で賄える分よりも多額の損害が出ます。

このように自己での支払いが到底難しいような事態においては、保険に加入していることで得られる保険金は、特に大きなメリットとなります。

また、一部の保険を除けば、基本的には加入したその時から、すぐに保障が受けられることも保険のメリットです。

 

さらに、保険には税金を節約できるというメリットもあります。支払った保険料は所得から控除できるため、その分所得金額は低くなり、支払う税金も安くできるのです。

一方で、急に入院することになってお金が必要な場合などには、後から保険金を受け取れるとしても、とりあえず必要なのは現金です。その点で、保険は現金よりも流動性の低い資産であるのがデメリットです。

3、銀行預金の特徴とメリット・デメリット

 

銀行預金の特徴は、前項でも触れたように、保険と比べて流動性が高い資産であることです。

とにかく急いでお金が必要という状況で、すぐにお金を下ろすことができる銀行預金はやはり助かります。

定期預金であってもすぐに解約が可能で、預入期間中の元本割れを心配する必要もありません。

優れた流動性と、元本割れしない安心感が銀行預金のメリットです。

一方で、銀行預金では現在ほとんど資産を増やすことはできないというデメリットもあります。かなり多額のお金を銀行に預けていても、1年間で付く利子は驚くほどわずかです。

銀行預金を資産形成の手段として用いることには、かなりの無理があると言えるのです。

4、貯蓄しながら保障も受けられる保険がある

 

保険には2種類のタイプがあります。「掛け捨て型」と「貯蓄型」です。

「掛け捨て型」は、支払った保険料は契約期間が完了しても戻ってきません。

例え一度も保険金の請求を行っていなくても、です。その代わりとして、毎月の保険料は安く抑えられているのが一般的です。

 

「貯蓄型」は、「積立型」と言われることもあります。貯蓄型保険の場合には、満期になると支払った保険料が戻ってくるという大きな特徴があります。

この貯蓄型保険を選べば、いざという時には保障も受けながら契約期間満了まで貯蓄を行い、資産形成の手段にもできるのです。

5、貯蓄型保険のメリット

 

貯蓄型保険のメリットは、何といっても契約期間が終了すればお金が戻ってくるということです。

銀行預金にも似ていますが、異なる点があります。それは、貯蓄型保険は銀行預金よりも利回りが良いのが一般的であるということです。

つまり、最終的に戻ってくる金額は、銀行預金よりも貯蓄型保険の方が多くなります。

 

また、貯蓄型保険に支払った保険料は、通常の保険と同じように所得から控除することが認められています。

保険料は支払うものの、一方では所得金額を抑えて支払うべき税金を節約することもできるのです。

さらに貯蓄型保険は、保険としての機能も当然ながら備えています。

保障内容にもよりますが、病気やケガなど万が一の時には保険金が支払われる安心感があります。

6、貯蓄型保険のデメリット

 

メリットの一方で、貯蓄型保険にはデメリットもあります。それは、掛け捨て型の保険と比べると、保険料が一般的に割高であるという点です。

掛け捨て型保険は、支払った保険料が返ってこない代わりに保険料が抑えられているわけですから、満期後にお金が返ってくる貯蓄型保険は、保険料も高くなりがちなのです。

 

また、途中解約すると元本割れをする可能性が高いという点もデメリットです。

貯蓄型保険は加入期間が数十年など、長期にわたるのが基本です。

その間、ライフステージにさまざまな変化が起こることも考えられます。

解約時の返戻率は各保険によって定められていますが、加入から解約までが早期であればあるほど、戻ってくるお金は少なくなり、元本割れの可能性も高くなります。

 

掛け捨て型よりも高い保険料と、長期にわたる加入期間、その間のライフステージに起こりうる変化などを充分に考慮しておかないと、加入したもののすぐに解約する羽目にもなりかねません。

その場合には、資産形成どころか元本割れを起こしかねないため、注意が必要です。

7、貯蓄型保険の種類

 

貯蓄型保険には主に、終身保険・養老保険・個人年金保険・学資保険の4種類があります。

終身保険は生命保険の一種です。

期間満了になれば、支払った保険料以上のお金を受け取ることができます。

また、解約返戻金の額が契約時に既に決まっているため、ある期間経過して資産形成ができたと思えば、期間途中で解約して老後の資産にあてることもできます。

 

養老保険も終身保険と同じく、生命保険の一種です。

死亡保障のついた貯蓄保険で、もし被保険者が契約翌日に亡くなった場合でも、満期と同額の保険金を保障として受け取ることができます。

 

個人年金保険には、支払った保険料に対して将来受け取ることのできる年金額が決まっている定額個人年金保険と、保険会社の運用成績によって将来の年金額が変わる変額個人年金保険があります。

確実に老後などの資産を形成したいのであれば、定額個人年金保険の方が安心でしょう。

 

学資保険は、子供の教育費の積み立てを目的とします。

被保険者である親が亡くなった時には保険料が免除され、満期と同額の保険金が支払われます。

終身保険と個人年金保険の2つが、資産形成目的で利用されることの多い保険です。

8、貯蓄型保険を選ぶ際のポイント

 

資産の形成目的で貯蓄型保険を選ぶ際には、利回りの数字がポイントとなります。

貯蓄型保険の場合、予定利率という、運用利回りの数字を表したものがありますから、その数字を参考にして選ぶことになります。

当然ながら、予定利率が低いよりも高い方が、将来的に返ってくるお金は多くなります。

 

しかし単純に、支払った保険料に予定利率を掛け算しても、その金額が満期時に支払われる金額とはなりません。

支払った保険料全てが運用にまわされるわけではないからです。

保険料からは保障分や保険会社の利益分などが差し引かれ、その上で残った金額が運用されます。

 

予定利率は商品を選ぶ際の参考にはなりますが、それだけではなく、満期時に結局いくら戻ってくるのかも、必ず計算して商品を比較しましょう。

また、戻ってくる金額が一番多くなる方法は、途中解約せずに期間満了まで保険料を払い続けることですから、自分が払い続けることができる保険料かどうかを、よく考えることもポイントです。

9、保障も受けて貯蓄もしたいなら貯蓄型保険がお勧め

 

貯蓄型保険は、契約期間満了時に支払った保険金が戻ってくる保険です。

万が一の時の保障も付いていながら、銀行預金よりも多くの利子が付くため、資産形成の手段にもなります。

銀行預金のような安心感に加えて、もう少し資産形成の要素が欲しいという人には向いていると言えるでしょう。

 

貯蓄型保険を選ぶ際には、予定利率の高さがポイントとなります。

しかしそれだけを気にするのではなく、満期時にいくら戻ってくるのかを必ず計算して、商品の比較をするようにしましょう。契約期間中、保険料を払い続けることができるかどうかをよく考えることも重要です。

 

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
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