金投資が安全でおすすめの理由と金先物取引のポイント

その他の投資

2019-2-14

金の投資というと延べ棒など金の現物をイメージするかもしれませんが、先物やETF(上場投資信託)、純金積立など様々な種類があります。

今回は、金投資のおすすめの方法と、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。

1、金投資の儲かる特徴

 

金には、「宝飾品」、「産業用(エレクトロニクス、歯科・医療)」、「各国中央銀行による公的購入」、「投資」という4つの需要があります。

このうち、最も需要が多いのが「宝飾品」で全体の55%、次に「投資」で26%となり、両者で80%を超えています。

宝飾品や投資として需要がある金ですが、何故これほどまでに人気が高いのでしょうか。

主に次の2つの理由があります。

(1)金の希少性

人類の歴史が始まってから、世界中で採掘された金の地上在庫は、プール4杯分(約19万トン)しかありません。

現在の推定可採埋蔵量は5.4万トン。年間生産量が3,200トンなので、約17年で掘りつくされてしまう計算になります。

金は非常に希少性の高い資産なのです。

(2)有事の金

戦争やテロなどの地政学リスクが高まると、「有事の金」として金が買われる傾向があります。

金は発行元がないことから信用リスク(無価値になるリスク)がなく、実物資産としての価値が残ります。

ですから、戦争などの軍事的な有事や、リーマンショックなどの経済的な有事(金融危機)の時も、無国籍通貨である「金」を保有する動きが強まるのです。

それでは、金投資の種類を確認していきましょう。

2、金投資の種類

(1)金地金

  • 購入場所:金属メーカー、商品先物会社、地金商

金を保存しやすい形に固めたもの。バー(延べ棒)とも呼ばれます。

500グラム未満の場合はバーチャージがかかるので、まとまった資金を投資する人向き(数百万円~)です。

ただし、現物なので保管コストがかかります。

 

(2)純金積立

  • 購入場所:貴金属商・商社・証券会社・銀行

毎月一定額ずつ積み立てて金を購入します。購入に手間がかからず、月々1,000円と少額から投資可能です。一定の額が貯まると、金地金に交換することもできます。ただ、数百~数千円の口座管理料に加え、2.5%程度の購入手数料がかかります。

(3)金ETF

  • 購入場所:証券会社

ETFとは、証券取引所に上場している投資信託です。

通常の株式と同じように取引することができます。5,000円前後(2019年1月時点)から購入可能です。

(4)金先物

  • 購入場所:商品先物会社

商品先物は証拠金(10万円前後)を預けて金を取引します。少額の資金で大きな取引(レバレッジ取引)ができることから、大きなリターンを目指すことができますが、リスクも高くなります。

最も、ハイリスク・ハイリターンの取引手法になります。

以上の4つの種類をまとめると次のようになります。

金地金 純金積立 金ETF 金先物
リターン
リスク
コスト
投資金額 100万円 1,000円 5,000円 10万円

3、金投資のメリット・デメリット

 

それでは、金投資のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

(1)金投資のメリット

①インフレに強い

インフレとは持続的な物価上昇のことです。モノの価値が上がり、現金の価値が下がります。金は実物資産(モノ)なので、インフレになると金価格も上昇する傾向にあります。ですから、「インフレヘッジ」として金は有効なのです。

 

②品質が劣化せず価値が普遍

金は参加して腐食することはありません。特殊な溶液でなければ溶けることもありません。

たとえ溶けても固まれば金であることに変わりなく、数千年たっても金の価値は変わりません。

(2)金投資のデメリット

①元本保証ではない

金は無価値になることはないものの、元本が保証されているわけではありません。常に値動きがあるので、金価格が下がれば元本割れする可能性があります。

 

②配当や利子がつかない

金は預貯金のような利子や、株式の配当のような「インカムゲイン」を得ることはできません。

 

③紛失・盗難のリスクがある

金の現物の場合、保管場所を確保する必要があります。そのため、保管料などのコストがかかります。

また、紛失や盗難のリスクもあります。

4、金投資の2つの取引手法:現物取引と先物取引

 

金投資には、金を購入して保有する「現物取引」と、短期間で売買して売買益を狙う「先物取引」の2種類があります。

それぞれの特徴を押さえ、自分に合った取引スタイルを見つけるようにしましょう。

現物株と先物違いを確認していきます。

(1)投資金額の違い

現物取引で金を買う場合は、総代金が必要になります。例えば、1㎏の金を購入するには、約500万円(2019年1月時点)の資金が必要になります。

 

これに対して、金先物取引は証拠金取引です。総代金の一部の資金を証拠金として預けることで取引することができます。2019年1月時点の証拠金は約10万円です。

 

10万円の証拠金で500万円分の金を取引することができるのです(証拠金は金価格の変動によって変更されます)。

 

(2)取引期限

金現物は取引期限がありません。何年でも何十年でも手元に置いておくことができます。一方、金先物は取引期限が決まっています。最長12ヶ月です。

 

先物取引では、最終取引日である期日が決まっていて、必ず反対売買する必要があります。ですから、金先物は長期投資ではなく、短期投資に向いている金融商品です。

5、簡単解説!金投資先物取引の仕組み

 

金の先物取引は、「東京商品取引所(TOCOM)」を通じて行われます。東京金(標準取引)の取引概要は次のようになっています。

  • 取引単位:1枚=1㎏

 

  • 呼値と単価:1g/1円

 

  • 倍率:1000倍

 

  • 取引時間:9時~15時15分(日中立会) 16時30分~翌4時(夜間立会)

 

それでは、金先物の特徴を見ていきましょう。

 

(1)金先物は限月取引

先物は、商品の限月(取引期限)が決まっています。金先物は6限月制で、一番近いものを「当限(とうぎり)」、一番遠いものを「先限(さきぎり)」と呼びます。

2019年2月12日時点の相場表は以下のようになっています。

出典:東京商品取引所

 

一番近い2019年2月が「当限」、一番遠い2019年12月が「先限」となります。

どの限月でも取引できますが、金先物では「先限(2019年12月)」が最も取引(出来高)が多くなります。活発に取引されているため、思った値段で約定しやすいというメリットがあります。

取引を始める際は、流動性が高い「先限」で取引するようにしましょう。

(2)売りからも取引できる

金現物では買いしかできませんが、金先物なら売りからも仕掛けることができます。

 

今後、金価格が下落しそうだと考えた場合は売りから入り、安い値段で買い戻しをすれば利益になります。買いでも売りでも利益を狙うことができるのです。

(3)リアルタイムに取引できる

金先物は商品取引所に上場しているので、値段を見ながらリアルタイムに取引することができます。

思った通りの値段で買ったり売ったりすることができるのも、金先物の大きな魅力となっています。

6、金投資取引会社の選び方のポイント

 

(1)金地金の価格は取扱会社によって異なる

金地金の価格は取扱会社によって異なります。金地金を買うとなると、地金商を真っ先に思い浮かべる人も多いと思いますが、価格の面からいうと商品先物会社の方が有利になります。

 

商品先物会社の金地金販売価格は、商品先物取引所(TOCOM)の金先物価格を参考にしています。必要に応じて業者から金地金を直接取り寄せるため、製造や加工・保管などのコストがかからず、有利な価格で提供できるのです。

 

地金商では、自社で製造した金地金を倉庫に保管しているため、製造や保管コストがかかり、販売価格が割高になってしまいます。

 

このように、現物で金を保有したい時は金地金で、少額から金の売買益を得たい場合は金先物でというように、多様なニーズに答えることができるのが商品先物会社のメリットです。

ただし、次の点に注意する必要があります。

(2)商品先物会社で取引する際の注意点

①売買単位が1㎏

東京商品取引所の金先物市場(標準品)での取引単位は1㎏です。そのため、商品先物会社が取り扱う金地金も基本的に1㎏単位での取引になります。金地金では、まとまった資金(500万円前後)が必要になります。

 

②先物はハイリスク・ハイリターン

金先物を使えば、金1㎏の取引を10万円前後で始めることができます。ただし、金は値動きがあるので、思惑と逆にいった場合は損失がでます。多少の値動きがあっても大丈夫なように十分な資金を用意して取引を始めるようにしましょう。

 

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