NISAのしくみ!メリット・デメリットを知ろう

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2018-7-26

NISAとは2014年度よりスタートした少額投資非課税制度です。
非課税であることがよく取り上げられていますが、一体何が非課税となったのでしょうか。

 

そしてこのNISAを効率よく運用するためにはどんな方法をとれば良いのでしょうか。
今回はそんなNISAの仕組みとメリットおよびデメリットなどについて説明をします。

1、NISA とは

 

NISAの正式名称は「Nippon Individual Savings Account」で、2014年に個人投資家を増やす目的で施行された税制優遇制度のことです
通常、株式投資などおこなうと売買によって得た利益や株式配当金に対して20%ほど課税されますが、NISAを利用すると年間120万円もの非課税投資枠が設定され、その範囲内ならば売買による利益や株式配当金に対して税金が発生しません。

 

適用期間は5年となっているので、最大600万円が非課税投資枠となります。ただし、その年の非課税投資枠が余っても翌年以降には繰り越すことはできません。

 

NISAを利用したい場合は通常の証券取引口座や投信口座とは別に、NISA専用口座をつくることになります。
これは1人1口座しかできないので注意してください。
作れるのは1口座だけですが、金融機関の変更自体は可能です。

 

年内に口座を変更したい場合は9月中には、変更の手続きを完了させる必要があります。
また、同年にNISAの口座で株式などを購入していた場合は、10月以降から口座の変更がおこなわれることになります。

2、NISAのメリット

 

NISA 資産運用の最大のメリットは年間120万円までならば株式や投資信託などで得た利益に対して税金がかからないことです。
このときに気をつけてほしいのが、非課税の対象がなんであるのかについてです。

 

株式などを売却した時に得られた金額に対してではなく、120万円の資金で購入した株式や投資信託に対して税金が免除されます。
儲けた金額の大きさは関係ありません。

 

NISA 資産運用のメリットは他にもロールオーバーができるという点があります。
ロールオーバーとは保有している株式や投資信託を翌年の非課税投資対象枠へ移すということです。
実はロールオーバーができる金額に上限は設けられておらず、株式の時価が120万円を超えていた場合でも、そっくりそのまま翌年の非課税投資枠に移動させることができます。

 

ただし、その年の非課税投資対象枠は全て使い切ったことになるので、気をつけてください。
逆に120万円を超えていない場合は残りの金額がNISAの非課税投資枠として使用できます。

3、NISAのデメリット

 

NISA 資産運用にもデメリットがあり、その1つが損益通算と損失繰越できないということです。
株式や投資信託を運用すると利益が出ることがあれば、損失が発生してしまうことあります。

 

資産運用で発生する税金は、そうした利益と損失を合算してから支払う税金を計算します。
ところがNISAで発生した利益や損失は別枠です。

 

例えば、通常の口座で損失が発生してNISAの口座では利益がでた場合、通常の口座で税金の算出をして、NISAの口座でも別枠で税金の計算がおこなわれます。この場合は損失による税金の低減が適用されません。
これ以外にも「ロスカットしづらい」というデメリットがあります。

 

ロスカットとは損失がでた株式に対して見切りをつけて売ってしまうことです。売ることによって損失が確定してしまいますが、株式の価格がさらに下がったとしても新たな損失が発生することがありません。

また売却して手に入れたお金をもとに新たな株式を購入すれば損失を補うこともできます。

 

NISAの場合は非課税投資枠が120万円と決まっているため、ロスカットによって売却した後にほかの株式を購入場合、非課税の枠を超えてしまうことがあるため、売却そのものを躊躇してしまうことがあります。
それにより損失がでても株式の塩漬けをしてしまい、さらに損失が大きくなってしまうことがあるので気をつけましょう。

4、NISAと相性が良い運用方法

 

NISAの仕組みを効率よく活かせる資産運用の方法があります。
その1つが「高い売却益が望める株式を入手する」ことです。
株式の売却益には一律20%ほどの税金がかかるので、売却益が高いほど支払う税金もまた高くなります。

 

NISAは売却益の大きさに関係なく税金がなくなるため、高い売却益が見込める企業の株式とは相性が良いのが特徴です。
その企業独自の技術を持っているなど急成長しそうな企業をみつけましたら、NISAの口座で株式を買ってみると良いかもしれません。
「配当金が高い株式を保持する」こともおすすめです。

 

株式での儲け方には、売却時に発生する利益を手に入れる以外にも、株式配当金を入手し続けるという方法があります。
通常はこの配当金にも税金がかかるのですが、NISAはそれも無課税にすることができるので、配当金を多く与えてくれる企業とは相性が良いと言えるでしょう。

 

そして「長期間株式を保持する」場合もNISAの効果が大きくなります。
NISA 資産運用の非課税枠は毎年120万円であり、その枠は大きなものではありません。

そのため、短いスパンで株式を売買するよりも、1つの株式を購入したらそれを保持し続け、翌年になったらまた購入して保持し続けるほうが、NISAの減税効果が得やすくなります。
ただし損失がでた場合はロスカットをするなどの対策が必要ですので注意してください。

5、相性が悪い運用方法

NISA 資産運用と相性が良い運用方法があれば、逆に相性が悪い運用方法というのも当然あります。
その1つがデイトレード。

 

これは一日ないし当日中などの短いスパンで株式の購入および売却をおこなう方式のことです。
NISAの非課税投資枠は120万円なので頻繁にデイトレードをおこなうとあっという間に非課税投資枠を使い切ってしまうので相性が悪いと言えます。

 

デイトレード以外では、数か月間ほどの期間でトレードする運用方法もまたNISAとは相性が良いとは言えません。
デイトレードほど頻繁に売買はしないので、すぐに非課税投資枠は使い切りませんが、年間単位で考えると非課税投資枠がじゅうぶんあるわけではないからです。

 

さらに中期トレードは長期トレードに比べて損失と利益の振り幅が大きいことが多く、ほかの口座と一緒と合わせた損益通算ができないので、その点からも相性が悪いと言えます。

6、新しいNISA

近年は通常のNISA以外にも新しいNISAが誕生しており、それが「つみたてNISA」です。
2018年1月より施行されたこのNISAは年間40万円までしか非課税投資枠がりませんが、最長20年間適用することができ、より長期的な運用に向いていると言えます。

 

このつみたてNISAの最大の特徴は「ドルコスト平均法」が適用され、毎月一定額だけ投資信託やETFの買付けできるということです。
これにより少ない金額からコツコツと積み立てていくことができ、投資に充てる資金が少ない人でも気軽に利用できるようになっています。

 

積立額は自由にコントロールすることができるので、購入したち投資信託の価格が高いときは積立額を減らし、逆に価格が低いときには積立額を増やして多く買い付けるなど柔軟な運用をすることも可能です。
つみたてNISAの投資先は投資信託やETFなので、購入したら後はほったらかしても大丈夫な点も魅力です。

7、自分の資産状況に見合った運用方法をすること

 

NISA 資産運用によって毎年一定額が非課税投資枠となり、今まで投資をしていなかった方でも気軽に投資できるようになりました。
ですが、株式であれ投資信託であれ、資産運用は利益というリターンを上げることがあれば損失というリスクを引き起こすことがあります。

 

この利益と損失は資産運用する上では切っても切れない関係です。
そのため「いくらまでの損失なら許容できるのか」などを計算し、自分が行える範囲内で資産運用をするようにしてください。

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
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