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日本におけるヘッジファンドの認知度は?個人投資家にもチャンスの拡大中

株式

2018-8-29

投資に関心がある人であれば、「ヘッジファンド」という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。

ヘッジファンドは資産運用の究極のプロ集団ともいえる存在で、市場の動きに多大な影響力を持っています

それにもかかわらず、ヘッジファンドが具体的にどのようなものであるのかはあまり知られていません。

 

しかし、投資に関心があるのであれば、ヘッジファンドは必ず知っておかなくてはいけない存在です。

また、将来的には直接ヘッジファンドと取引をする機会もあるかもしれません。

この記事ではヘッジファンドの日本国内における認知度の謎や、ヘッジファンドと個人投資家の関係、そして個人投資家がヘッジファンドを利用する方法について詳しく解説していきます。

1、ヘッジファンドとは何か

 

「ヘッジファンド」は機関投資家のひとつですが、元手となる資金が莫大であることが特徴のひとつです。

運用する資金は億単位どころか数兆円に及ぶことも少なくありません。

投資の対象はあらゆる商品などに及び、株や為替はもちろん、さまざまな金融派生商品(デリバティブ)を積極的に扱います。

 

ヘッジファンドの「ファンド」とは、投資家などから集められた資金がプロの手によって運用される商品全般を指し、株や債券などへの投資が一般的です。

よく知られている「投資信託」も、このファンドのひとつです。

 

ヘッジファンドが投資信託などと大きく違うのが、ハイリスク・ハイリターンを目指した取引が非常に多いことです。

また、マーケットが上昇相場の時だけでなく、下降相場においてもショート(売り)ポジションを立てて積極的に利益を追求することもヘッジファンドの特徴です。

 

ヘッジファンドの「ヘッジ(回避)」も、もともとはリスク回避のためにショートポジションを立てることに由来しています。現実としてはリスク回避ではなく利益を追求したショートポジションであり、ロングでもショートでも利益を出すことからヘッジファンドの利益は「絶対的リターン」と呼ばれています。

 

このような特徴をもつヘッジファンドですが、不思議とニュースなどではあまり取り上げられません。

なぜなら、ヘッジファンドの資金は「私募形式」によって集められるため、一般の金融機関と違い監督官庁への詳細な届出義務がなく、内容がほとんど公開されないためです。

 

そのため、一般の投資家からの認知度もあまり高くありません。特に日本での認知度は驚くほど低い状態です。

投資に対する教育なども十分でなく、株式の取引でさえ拒否反応を示す人が少なくありません。

情報の少ないヘッジファンドは、一般の人にはほとんど知られていないのが現状です。

2、世界で有名なヘッジファンド

 

一般投資家の認知度が低いとはいっても、海外の投資専門誌などは常にヘッジファンドの話題でもちきりです。

最大規模のヘッジファンドは「ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)」で、その莫大な資金量が話題となっています。

現在、その運用総額は16兆円を超えるほどで、創業者のレイ・ダリオは「ヘッジファンドの帝王」という異名を与えられているほどです。

 

また、「AQRキャピタル・マネジメント(AQR Capital Management)」の投資手法も注目を集めており、運用する資金は7兆円を超えています。

投資に興味を持つのであれば必ず知っておきたいのが「LTCM」という過去に存在したヘッジファンドです。

ノーベル経済学賞受賞者であるマイロン・ショールズやロバートマートンを擁する「ドリームチーム」として話題になりましたが、アジア通貨危機とロシア財政危機にLTCMが構築した理論が全く役に立たず破綻してしまいました。

この出来事は、投資の難しさを考える典型的な事例として、さまざまな投資の研究や本で取り上げられています。

 

ヘッジファンドの歴史上最も有名なのは、ジョージ・ソロスとジム・ロジャーズが立ち上げた「クォンタム・ファンド(Quantum Fund)」です。

1992年に英国政府の為替介入に対抗してショートポジションを仕掛け、巨額の利益を得たことで世界中の注目を集めました。このことからジョージ・ソロスは「イングランド銀行を潰した男」ともいわれています。

3、ヘッジファンドの影響力

 

ヘッジファンドは株式市場や為替市場、先物などに大きな影響力を持っていますが、その影響力は年々増しています。

株式市場は好景気時に上昇を続け、「バブル」や「加熱気味」と判断された時に急落するという性質を持っています。

この急落に拍車をかけているのがヘッジファンドの存在です。

急落時に手持ちの株を売却するだけではなく、一気に多量の空売りを仕掛け、さらなる利益を狙うからです。

為替市場も同様です。単に価格が下落するタイミングを狙うだけでなく、莫大なショートポジションを立てることによって一気に売り崩しを狙います。

特に個人のロングポジションが集中しているような価格帯は絶好のターゲットです。

価格が大きく下落すれば個人では支えきれなくなり、さらなる売りの連鎖が誘発され、最終的にヘッジファンドは莫大な利益を手に入れることになります。

個人投資家がトレードを行うのであれば、こういったヘッジファンドの影響力を把握しておくことが大切です。

4、閑散市場でのヘッジファンドの動き

 

莫大な資金量を持つヘッジファンドは、マーケットにおいても非常に大きな影響力を持っています。

しかし、あまりの資金量のために、閑散市場などにはほとんど登場しません。

ポジションのサイズが大きすぎると、売買するたびに損をするような場面があるからです。

 

閑散市場で大きなロングポジションを取ると、自分の買いで値段を上げてしまい高値掴みとなってしまいます。

また、それらのポジションをクローズしようとすると、自分の売りで値段を暴落させてしまうからです。

ただし、閑散市場でも特定の価格帯にストップが溜まっているような場合は別です。

特に個人投資家はきりの良い価格の上下にストップを入れることが多いため、あえてそこまで値を動かして「ストップ狩り」を行います。

 

特にFXはスプレッド(売りと買いの価格差)という証券会社の取り分を除けば、基本的にゼロサムゲームです。

つまり、誰かの損失がそのまま誰かの利益となります。

ストップ狩りとはまさにこれを狙って個人投資が犠牲になる動きであるため、FXなどのトレードを行う場合には十分な注意が必要です。

 

5、個人投資家がヘッジファンドを利用するには

 

このように、ヘッジファンドの影響力は個人投資家にとって脅威ともいえるものです。

しかし、逆に考えるのであれば、「ヘッジファンドに資産を運用してもらえば良い」ということでもあります。

そういった意見がほとんど聞かれないのには理由があります。

 

ヘッジファンドは「私募型」のファンドですが、資金を募る対象はいわゆる富裕層に限られていました。

最低でも億単位の資金が必要で、ほとんどの一般の個人投資家にとっては選択肢にすら入らないものだったのです。

しかし、ヘッジファンド全体が拡大するにつれて、いよいよ個人投資家も対象にしたファンドも登場してきました。

海外だけでなく、日本国内でも複数のヘッジファンドが個人でも手の届くファンドを開始しており、最低投資額は1000万円程度からに設定されています。

手頃な価格とはいえませんが、国産の高級車1台などよりも低い金額です。

真剣に資産運用を検討するのであれば、決して無理な金額ではありません。

 

また、これまでは完全クローズのファンドがほとんどでしたが、国内のヘッジファンドでも募集情報がオープンになっており、誰でも申し込みが可能です。

国内でもいくつかのヘッジファンドがあり、ホームページにアクセスすることでさまざまな情報を集めることができます。

問い合わせや資料請求もホームページから簡単に行うことができるため、まずは気軽にお問い合わせしてみることをおすすめします。

 

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
そこで、今有望な投資先として注目のヘッジファンドやアクティビストファンドについてもわかりやすく、みなさんの疑問にお答えしていきます。
あなたにピッタリの投資方法探しのお手伝いができましたら幸いです。

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