企業価値分析から考える割安株の探し方6選

株式

2018-7-22

株式投資では割安な株を買って、高くなったら売るというのが基本になります。そのためには買うための割安な株を見極める必要があります。

 

割安株の見極めで重要になるのが企業価値の分析です。
企業価値を分析して、割安かどうかわかれば投資する根拠になります。
ここでは様々な角度から考えた割安株の探し方をご紹介していきます。

1、割安株を見つけるために理論価格と現実価格を比べる

 

株式投資では理論価格と現実価格が重要になります。
理論価格の計算式は事業価値と財産価値を足したものから負債額を引いて、その数字を発行済み株式数で割ったものです。

 

それぞれの数字の出し方として、まず事業価値は3年間の平均営業利益を10倍することで出ます。
財産価値は流動資産とその他の資産を足して、流動負債を1.2倍したものを引いた数値です。
流動資産などの各数値はIR資料の貸借対照表から手に入れることができるでしょう。

 

最後の負債額は貸借対照表の固定負債合計と少数株主分という、合算項目に記載された数値です。
これらの数値を理論価格の計算式にあてはめて、発行済み株式数で割ってみると1株当たりの理論価格が出ます。
現実価格よりも理論価格の方が高い場合は割安株です。

 

逆に理論価格の方が安い場合は割高の株となっています。
ただし、市場は常に変動していることが多いので、現実価格は平均を出して考えると良いでしょう。
このように理論価格は割安かどうかの指標になります。

2、PERから割安株を見つける

 

理論価格は財務諸表が読める人であれば数値を出すことは難しくないのですが、簿記の知識がない人には難しいかもしれません。
しかし、財務諸表が読めない人でも割安株を見つける方法はあります。

 

その1つとしてPERを見る方法があるのです。
PERは会社の収益性の高さを見極める数値として大事です。
PERの計算方法は株価を1株当たりの利益で割って出します。

 

もう1つの計算方法としてあるのが、時価総額を当期純利益で割る方法です。このようにして出たPERは、数値が低ければ低いほど収益性が高いと評価されます。
一般的に15を切る数値であれば、収益性に優れているでしょう。

 

株式を選ぶ際にはPERが15を切っているかを目安にすると、割安株かの判断がしやすいです。
1桁台のPERであれば、割安感が強くなるでしょう。

3、PBRから割安株を見つける

 

PERは収益性を目安にしているのに対して、PBRは現在の資金面を目安にして割安株を見つける方法です。
PBRは株価を1株当たりの純資産額で割って計算します。
この純資産額は株主資本を発行済み株式数で割れば出すことができます。

 

また、PBRは会社の現在の価値を表しているので、PBRを使って会社を解散したときに株主に戻ってくるお金を計算することができるのです。
PBRは低ければ低いほど良いとされていて、1を切ることが理想です。
しかし、実際は順調に利益を出している会社では1を切ることがほとんどありません。
そう考えるとPBRが1に近いことが良いかどうかの判断の目安になるでしょう。

 

ただし、低PBR株でも割安株にならないものがあります。

それが赤字続きや業績回復が見込めないような銘柄です
このような銘柄は赤字によって株価が安値にとどまっていて、低PBRになっている可能性があります。
これは低PBRであっても、割安株とは言えないので注意が必要です。

4、ROEから割安かを判断する

 

ROEは株主から集めたお金を使って、どれほど利益を出しているかを判断するときに使います。
ROEが優れた企業は株主から集めたお金を、上手く運用できているということになります。

 

そのため経営が上手いと評価されることが多いです。
このROEは当期純利益を株主資本で割って計算します。
目安としては15%を超える数値になると、優れた経営と評価されます。割安株を選ぶ際の基準として15%を超えているかどうかを調べるといいでしょう

5、今後の成長に期待して割安株を見つける

 

割安株を見つけてもその会社が成長しなければ、株価が上がることは少ないでしょう。
そこで今後の成長力に注目して割安株を見つけるという方法があります。
今後の成長は営業利益率から判断することできます。

 

営業利益率が高ければ競争力が強いと判断でき、成長に期待できる指標になっています。
営業利益率は業界によって差があるものなので、業界の平均を考慮して判断すると良いでしょう。

 

今後伸びる会社が見つかれば、安定性や持続性を考えながら、投資するかの判断をすると良いです。
成長する期待だけがあっても、財務基盤が整っていないと途中で失敗する可能性があるからです。期待できることは大事ですが、現状の状態も投資する前にチェックすることは重要です。

 

また、成長の期待感だけに注目すると割高株を買う可能性があります。
あくまでも現在は評価されていないため株価は低いが、持続的に成長する期待ができる銘柄を選びましょう。

6、指標を総合的に判断する方法で見つける

 

理論価格、PER、PBR、ROE、営業利益率などの指標を計算することは、割安株を見つけるために役立ちます。
しかし、実際に投資するかどうかは総合的に判断する方がいいです。

全ての指標で合格基準にある割安株は投資すれば、儲けにつながる可能性は高いです。

 

ただ、そのような割安株は多くありません。
むしろ、一部は合格基準に達していない銘柄が多いでしょう。
このような銘柄は必要ないと切り捨ていることも可能ですが、救い上げる基準に達しているのであれば、投資してもいいかもしれません。

 

また、人によってどの指標を重視するかは違います。
重視する指標が合格基準に達していたら、他の指標も確認するというステップを踏むことで割安株で儲ける可能性は高くなります。
この指標を判断する上で大事になってくるのが、業界ごとの平均値です。
業界によってそれぞれの数値の平均値が違ってきますので、その会社がどの業界に属しているかを確認することも忘れないようにしましょう。

 

他に総合的に判断するために大事なこととして、割安感の要因をはっきりさせることです。
単純に業界で評価されていないから割安感があるということは少なく、他に要因がある場合が多いです。
その要因がはっきりしないのに、割安だから買うというのではリスクが高くなります。

製造ラインにトラブルがあったり構造的な問題を抱えているなどの内部的な要因だと、株価が上昇するのが先になる可能性があります。
一方で、内部的な要因とは関係ない噂などで割安になっていることもあるでしょう。

 

そのようなときは指標が合格ラインに達していれば、株価が上昇しやすい傾向が強いです。
割安株になる要因を掴んでおくことは、総合的に判断するときには重要な要素になります。
指標を1つだけで判断するよりは、総合的に判断する方が割安株を見つけて儲けられる確率は高いでしょう

7、割安株を見つける方法のまとめ

割安株を見つけるための方法としては、理論価格と現実価格を比べる方法があります。
企業価値を分析していくと理論的に導き出される価格があり、この価格と現実の株価を比べると割安かどうかが判断できます。
他にはPER、PBR、ROEという指標を使って、割安株を見つけることができるでしょう。

 

PERは会社の収益性、PBRは会社の現在の資産価値、ROEは株主資本利益率をそれぞれ表しています。
また、成長に期待をして割安株を見つける方法もあります。
営業利益率を見てみると、今後も成長するかの判断を下せるのです。

 

これらの指標を合わせて総合的に判断することも、割安株を見つける方法と言えるでしょう。
1つの指標だけで判断するよりもハードルは高くなりますが、その分だけリスクを回避できる可能性は高くなります。

investor X 編集部

将来を豊かに過ごすために、自己資金の資産運用が必ず必要になります。
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